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2016年09月23日

節税対策の落とし穴

そろそろ年末向けてお金の計算をしています。
今年は個人型DCをはじめたり、ふるさと納税をはじめたりと、今まで手を付けていなかった節税対策をはじめています。

それぞれのポータルサイトなどで節税効果、お得効果のアピールを読んで知っているのですが。
住宅ローンローン控除と個人型DCとふるさと納税の全部をやっている場合、100%節税になるわけではないということが意外と知られてないんだなと思います。

どれか一つだけをしているなら、単純に「税金が戻ってくるor税金が少なくなる」と思ってればいいのですが。
全てをしている、どれかを組み合わせてしている、という場合はちょっと計算が必要になってくるんです。

まず税額控除なのか所得控除なのかを知る必要があります。

税額控除★税金が返ってくるもの
【住宅ローン控除】
・住宅を借入にて購入した場合、毎年末の住宅ローン残高又は住宅の取得対価のうちいずれか少ない方の金額の1%が10年間に渡り所得税の額から控除される。
例)2000万円の借入、2500万円の住宅購入の場合。
2000万円の1%である20万円が控除されます。
ただし、支払っていない税金は返ってきません。

【ふるさと納税】
・寄附額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度(一部上限あり)

所得控除★課税対象の所得が減るもの
【個人型DC】
・個人が月々の積立金を拠出し、60歳以降に受け取るもの。
・毎月拠出した全額が所得控除の対象。

所得税の計算がどうやってなされているのかを知らないと、この辺分かりにくいですよね~。

*所得控除*
1◆Aさんの年収400万円の場合
給与所得控除後の金額が265万円くらいになります。
この額は国が決めてるので個人ではどうにもならないです(笑)。
265万円に税金がかかると考えてOKです。

この265万円から、1年間に天引きされてた社会保険料等に支払った金額を引きます。だいたい60万円くらいかな。
265万円―60万円=205万円
サラリーマンの基礎控除38万円も引く。
205万円―38万円=167万円

この167万円課税対象の所得になるのですね。
所得税は167万円×5%ですので、Aさんの年間の所得税(国税)は83500円になるんです。

毎月給与天引きされている所得税が83500円よりも多かったら、年末調整で戻ってきます。

そう、年末調整ですよ。
個人で加入している生命保険や地震保険があれば、一定額が所得控除の対象になるわけです。

2◆Aさんの加入している保険、生命保険に年間6万円、地震保険に年間5万円の場合
新旧で色々かわるのでとりあえず、生命保険は4万円、地震保険は5万円が控除対象とします。
167万円―4万円―5万円=158万円

この158万円が課税対象となりますから、158万円×5%でAさんの年間の所得税(国税)は79000円に。
生命保険や地震保険に未加入の場合よりも4500円税金が安くなりました

これが所得控除です。
年末調整の説明そのまんまですが(汗)。

3◆Aさんが個人型DCで年間240000円を積み立てていた場合。
158万円―24万円=134万円×5%で、67000円が税金になります。
12000円税金が安くなりました。

では次に税額控除です。

*税額控除*
4◆Aさんは住宅ローンの残高が1000万円あります。
住宅ローン控除は証明された残高の1%なので、10万円の税金が返ってくる計算になります。
Aさんの67000円の税金は全て年末調整で還付され、残った33000円が次年度の住民税から減額されます。

この時点で、Aさんの国税(所得税)は0円です。

5◆Aさんはふるさと納税もしている(年間2万円)
(住んでいる市町村によって住民税額は違うのであくまでも設定としてとらえてください)
Aさんの住民税は、年間で約15万円。
住宅ローン控除のあまり33000円を引くと、次年度の住民税は117000円です。
ふるさと納税の場合、2000円が自己負担とすると18000円が税額控除ですから、
117000円-18000円=99000円がAさんが次年度に支払う住民税になります。

【比較】
・生命保険、地震保険、住宅ローン控除だけの場合 
Aさんの支払う税金は、所得税と市民税を合わせて129000円になります。

・個人型DC、ふるさと納税をしている場合
Aさんの支払う税金は、所得税と市民税を合わせて99000円になります。

その差は30000円。

あ、結構差はないな・・・と思われるでしょうね。
ワタシも思った(笑)。

でも、住宅ローン控除額が30万円(残高3000万円)だった場合、所得税と住民税の合計額をオーバーしますから、ふるさと納税の20000円は還付されないことになるんです。

どの控除もですが、基本は「払った税金は返ってくるけど、払っていない税金は返ってこない」です。
これを忘れて「お得だから」とふるさと納税を始めるのは危険です。

ワタシなんかはローン残高が減って節税効果が薄れてるので、ふるさと納税で取り戻せる計算です。
逆にローン残高がたっぷり残ってて恩恵を受けてる家計の場合、無理にふるさと納税をはじめなくても・・・となるんですよね。

住宅ローン控除を受けていて、これからふるさと納税をはじめようと思っている方の参考になればと思います。

(冷静に考えると、ふるさと納税って、所得税・市民税の他に20000円払って、そのうち18000円が返ってくるのだから・・・税金減ってない、とも言えるんですよねタラ~)

長くてすみません。
書いてる方もこれでいいのか心配になってますタラ~
間違いがありましたらコメントにて指摘ください。
週明けに訂正します(出張前に書き逃げですガ-ン)



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Posted by カワモト at 19:04│Comments(1)節約術貯蓄術
この記事へのコメント
4年も前の記事にすみません。
カワモトさんが実家で暮らしてる頃にブログを知り参考にさせていただいていました。
その後、年月は経ち、生活スタイルが変わったので、また節約ブログを参考にしようかな〜と思ったところカワモトさんのブログを懐かしく思い訪問しました。
また参考にさせていただきます。
本題なのですが、ふるさと納税を初めてみようと思っているのですが、現在住宅ローン減税を受けております。
ふるさと納税は今ワンストップ特例があるので使えるなら併用を気にしなくても良いんですよね?
住宅ローン減税も全額控除ではなく、払った税金分しか控除されていませんが^^;
残りは住民税から引かれるらしいですが減った感じしてません。
そこらへんも調べなきゃいけないんですが意味がわからなくて。
カワモトさんは頭が良いんでしょうね^^
Posted by マレー at 2020年03月01日 09:53
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